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Visual Studioが起動しない場合の対処方法

Visual Studioを使用していると、突然起動しなくなる問題にときどき遭遇します。何がきっかけとなっているのかはっきりしませんが、体感としては古いバージョンになるほど発生する頻度が高く、更新プログラムの適用やVisual Studioのクラッシュが契機となっている可能性があると思います。Visual Studioを主要な開発ツールとして仕様している場合、Visual Studioが起動できなくなると開発業務の停滞を招く可能性があります。本記事では、Visual Studioが起動しなくなった場合に試してみるとよいことをまとめています。

ウィルス対策ソフトウェアおよびセキュリティソフトウェアの影響確認

一部のウィルス対策ソフトウェアやセキュリティソフトウェアは、Visual Studioの起動や動作を妨げる場合があります。一時的に無効化してみるとVisual Studioの問題が解消する場合があります。

セーフモードと拡張機能の無効化

Visual Studioの拡張機能が影響してVisual Studioの起動や動作のパフォーマンスに影響を与える場合があります。セーフモードで起動して拡張機能を無効化した状態で起動することで、拡張機能の要因を切り分けることができます。

  1. スタートメニューから[Developer Command Prompt for VSxxxx]を起動します。
  2. devenv.exe /safemodeを実行してVisual Studioをセーフモードで起動します。
  3. セーフモードで起動できる場合はインストールされている拡張機能の影響が疑われるため、一つずつアンインストールしながら起動できるようになるか確認します。

キャッシュ削除

Visual Studioのキャッシュが破損することによりVisual Studioが起動しなくなる場合があります。体感だとVisual Studioをアップデートした場合に発生する傾向がある気がします。この場合、キャッシュの削除で問題が解消する場合があります。キャッシュが存在しない場合は再作成されるので、削除しても問題ありません。

  1. %localappdata%\Microsoft\VisualStudio\<Instance ID>\ComponentModelCacheを削除するかフォルダー名を変更します。1
  2. スタート メニューから [Developer Command Prompt for VSxxxx] を起動します。
  3. devenv.exe /resetuserdataを実行して Visual Studio のユーザー関連のデータおよびキャッシュを削除します。
  4. Visual Studio が起動するか確認します。

Visual Studioの修復および再インストール

参考情報

Footnotes

  1. Instance IDはVisual Studioのバージョンやインストール毎に割り振られる一意の識別子です。例えばVisual Studio 2022の場合は 17.0_4cd42adc のようにバージョン番号に加えてランダムな英数が付与されます。