インストール時に「オペレーティング システムがサポートされていません」と表示される
Windows ServerへのVisual Studioのインストール中に「オペレーティング システムがサポートされていません」という警告ダイアログが表示されることがありました。
%temp%フォルダーに格納されているログファイルには以下のように警告が記録されていました。
dd_installer_elevated_20250709011456.log
[1764:0005][2025-07-09T01:15:00] Warning: Pre-check verification: Operating system not supported
We haven’t designed this version of Visual Studio to work with this operating system. You can still install it, but some features might not work as expected. For the best experience, we recommend that you upgrade to a supported operating system.
For more information, see [Workarounds and System Requirements](https://aka.ms/vs/17/OSWorkarounds).
私は当初このダイアログを見たとき、Windowsのバージョンがサポート対象外であることを示すものだと思い込んでいました。しかし他のWindows Serverにはインストールできていたのでそれらを見比べていくと、どうもそうではなく、リモートデスクトップセッションホストが有効になっている場合に表示されるもののようです。
Visual Studioのシステム要件のドキュメントには、リモートデスクトップセッションホストがサポートされていないという明記は特にありません。
サポートされるオペレーティング システム
Visual Studio の実行には、次の機能はサポートされていません。
- 32 ビットおよび ARM32 オペレーティング システム。 ARM64 Windows 10。 -Windows 11 Home (S モード)、Windows Enterprise IoT、Windows 10 IoT Core、Windows 10 Enterprise LTSC エディション、Windows 10 S、Windows 10 Team Edition。 これらのエディションの Windows 上で実行されるアプリは、Visual Studio 2022 を使用してビルドできます。
- Windows Server 用の Server IoT および最小限のサーバー インターフェイス オプション。
- 管理者保護モード。 次の開発シナリオでは、管理者として Visual Studio を実行する必要があります。
- Visual Studio Build Tools を除く、Windows コンテナー。
- 完全な Windows オペレーティング システムなしの仮想マシン環境での実行。
- Microsoft App-V や MSIX for Windows、サードパーティ製のアプリ仮想化テクノロジなどの、アプリケーション仮想化ソリューション。
- 共有仮想デスクトップ インフラストラクチャ コンピューターやプールされた Windows Virtual Desktop ホストプールなど、複数のユーザーで同じコンピューター上のソフトウェアを同時に使用すること。
ただし、最後の一文にある「複数のユーザーが同じコンピューター上のソフトウェアを同時に使用すること」という部分は、リモートデスクトップセッションホストの機能はまさに該当しています。この機能が有効になっているとVisual Studioの一部の機能が正しく動作しない可能性があるため、警告として表示されたものと思われます。警告を無視してインストールすることはできるようで、実際にインストールして起動と一見動作はするのですが、特定の機能が制限されたり、予期しない動作をする可能性はあるかもしれません。「サポートされていない」OS構成である以上、利用する場合は自己責任ですね。